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ダブルステッチは強いの!?   No! 物作りはバランスです。

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いつもFREELIGHTをご利用いただき、ありがとうございます。

いきなりですがダブルステッチとシングルステッチ、どちらが強いと思いますか?
※ステッチは「縫い」のこと

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ダブルステッチを使っている代表的な例は、ジーンズの縫製です。
ダブルステッチどころか、アイテムによっては、トリプルステッチを使っているものもあるでしょう。

しかしFREELIGHTのバックパック縫製では一部でシングルステッチを使います。

なぜでしょうか?

ステッチをシングルにするか、ダブルにするか、トリプルにするか、は、生地と縫い糸との関係(=バランス)
そして設計により製品に掛かる力のバランスによって決まります。

ジーンズを縫製する場合、デニム生地は非常に強いので、シングルステッチで縫製すると生地の強さに対して、縫い糸が負け、縫い糸が切れて、ジーンズがバラバラになってします。

強い生地に対しては、強いダブルステッチにすることによって生地に負けない縫製をして、丈夫な製品に仕上げる つまり力の均衡を保つ事によって製品の強度を上げるのです。

ウルトラライトのバックパックではどうでしょう?

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ウルトラライトのザックの場合、デニムなどよりも薄いナイロン生地を使います。
極端な事を言うと 弱い生地にダブルステッチという強い縫製を入れると 荷物によって受ける力は
水が高いところから低いところに流れるように縫製ラインに沿って弱い生地に働きます。 

また薄い生地の場合、「縫い穴」は、大きなウィークポイントにもなります。
縫い目は「キリトリ線」のようなもので、ステッチを増やすことは生地の「キリトリ線」を増やすようなもの。

ダブルステッチにすることで生地より縫製のほうが強くなり、
負荷がかかったとき縫い穴からザックが裂けて行く可能性が高まります。

皆さんは縫製糸が切れず 縫製ラインに沿って破けた製品を見た事はありませんか??
これは縫製ラインの力バランスが崩れている一つの例なのです。 ※

生地にかかる負荷と縫製の関係(=バランス)を考えた時、シングルステッチで縫製ラインが耐えるなら 
あえてダブルステッチを取り入れず 全体の縫製バランスで荷重を受け流す必要もあると私達は考えます。

軽い製品を作る場合 その内部に強い箇所と弱い箇所を隣り合わせて作らない。 
これは軽い製品を作るために使われる昔からの職人の知恵 なのです。

FREELIGHTのバックパックにおいて今まで縫製ラインの破断報告は受けておりません。
これは我々が ウルトラライトのバックパックは壊れても仕方が無いもの
 とは捉えずに
その素材ぎりぎりまで耐えるバックパックを作ろうと言う考えだからだと思っています。


※ これ以外にも設計で力のバランスを取る事も必要です。 

※ ダブルステッチで縫う事は上記以外にも縫製上色々な事情があります
  今回は強さ と言う事を引き合いに物を作る時の考えを紹介させていただいていますが 
  縫製とはそれだけでない事はご理解ください。



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