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BLAST BURNER(ブラストバーナー) 熱対策

初期段階の試作では、噴射した燃料ガスがパイプにぶつかると、炎がパイプに添って付け根近くまで迫ってきていました。

そのため本体と熱帰還用パイプ接合部が直接燃焼熱によって炙られていたのです。 

BLAST1.jpg

バーナーの構成として、炎の立ち上がりのスピードや重量を考えるとバーナー本体はアルミ製、アルコールを気化促進させるためのパイプは銅製、ということは決まっていました。

しかしその部分の接合の方法が問題となりました。

極薄のアルミと真鍮は溶接は出来ないのです。 
(簡単に説明すると融点が極端に違う素材なので真鍮が溶ける前にアルミは簡単に溶け 更に薄板となると
 熱を逃がす溶接の工夫も出来ないのです)

となるとこの部分は「耐熱性を持った接着剤」を使う必要があるのですが、炎が迫るパイプ付け根付近の

温度は軽く300℃を超え、一部の自作アルコールストーブ愛好家の方々に馴染みが深いエポキシ系接着剤

「JB-Weld」の耐熱限界を大幅に上回っていました。

この接着剤を使った燃焼テストの結果では、50回程度の燃焼で亀裂が入り、ガス漏れが発生することも判明しました。

そこで私たちは

・付け根付近の温度を根本的に下げる構造
・高耐熱と高い接着力を両立する接着剤の模索の二方面

から解決を図ることにしました。

BLAST2.jpg

試行錯誤のすえ、写真に見られるような、ジェットの周りを囲う「チムニー」を装着することで、炎がパイプの付け根へ直接近づくことを物理的に遮断。

さらにこの部分で周囲の空気中にある酸素と噴出すアルコールガスを攪拌し、一瞬にして燃えるという高効率の燃焼を実現しました。

これによってパイプの付け根部分が、直接炎にあぶられ、超高温になるリスクを軽減できました。

さらにチムニーがあることで、鍋底に向けられる勢いのある炎となり、風への耐性を大幅に向上させることに成功しました。

しかし、まだ、接着剤についての課題は解決されません

チムニーがあることで、パイプ付け根部分の温度を下げることができても、

通常入手できる接着剤では耐久性・耐熱性が全く足りません。

市販されているアルミナ系高耐熱接着剤もその性格上 強度 耐久性 共に使用に耐える物もありません。


そこで私たちはこの接着剤においても、ある接着剤メーカーさんに相談し、高耐熱・高強度の接着剤と接着方法見つけ出し、この問題をクリアしたのです。※

※ 
この接着材及び接着方法は使用の際 異常燃焼を繰り返すと破損して内部のガスが逃げるようなっています。
 
これは異常燃焼により生じる燃料タンク内の想定外高圧力を回避するため ガスを抜くことにより破裂のリスクを減らす役割を果たします。

しかしながら卓上コンロと同じように周囲を囲うなどして熱が逃げないようにして使用すると、ガスを逃がすスピードが追いつかず破裂するなども考えられ危険ですので ご使用の際は使用方法をよく理解して異常燃焼をしないようにご利用ください。


こうやって BLASTの最初のサンプルが製造され 南米パタゴニアでの実用耐久試験が開始されたのです。



  
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