Peru(15)

列車は時刻きっちりとアグアスカリエンテスの駅を出発
ウルバンバ渓谷をクスコ方面に帰路についた。
1時間半ほど走って先々日宿泊したオリャンタイタンボに停車・・・したが・・
あ・・あれ~~皆降りちゃう!

結局2両編成のこの列車の乗客ほとんどが下車して 俺だけを乗せオリャンを発車した。
(ここで降りバスに乗り換えるとクスコに早く着くので皆さん降りたのだろう)
俺はウルバンバの駅に興味があるしTAXIのお迎えも約束があったので乗りつづけたのだ。
すぐに陽は暮れ節約のためか車内は薄暗い小さなランプのみ・・さびし~~・・
降りちゃえば良かったかな(-_-;)などと思いながら ウルバンバ駅を目指して乗りつづける そして1時間少ししてウルバンバ到着!
降りた駅舎はとても綺麗で出来たばかりといった様子。
(ウルバンバ駅舎)

誰も乗客の居ないその駅舎を抜け・・ホント...待っているのかなパンチョ(TAXI運転手)は??・・・・・ はへ??
居ない・・・ガラ~~ンとした駅前・・・は は は・・思わず笑っちゃう
うわ~ 楽しいかも・・(-_-;)。
列車は定刻前に着いているので少し待つことに。 静かな・・
そして 不安な時間が流れる ――――――――
――――でも・・・ドライバーのパンチョは「1時間前から待っているよ!」
と言っていたし・・やはり来ないな!!
さてどうしたものか??街まで歩いて出てTAXI探すか??
あ~あ 周りはもう真っ暗なのに・・・
あれこれ考えていると警備員が寄ってきて声をかけてくれた「クスコに戻るのか?」
どうもそのように言っているようだ。
(゚.゚)(._.)(゚.゚)(._.)ウンウン! 「Si! Si! TAXIを探しています!」とりあえず後半は英語・・。
彼はクスコまでs/50が相場だと教えてくれ、そして道に出てTAXIを捕まえようとしてくれた。
しかし通る車も少なくTAXIはまったく見当たらない。
10分ほどしたろうか 警備員が通りがかりの普通の車を停め、なにやら話し出した。
しばらく話した後その車はすぐUターンして走り去った。
お~~!TAXI探しに行ってくれたようだ!!
ありがたい 田舎の人は親切なのだな ウンウン 人情~!
などと感心して待っていると、すぐに同じ車が戻ってきた。
あれ どうしたの??TAXI居なかったのかな??
すると今度は警備員が「これに乗りなさい、彼がs/40でクスコまで乗せて行ってくれるよ」
と言って来た。
(@_@)エッ!!さっき車を停めて警備員が交渉してくれたのね、
それに値段交渉までも・・(T_T)感謝・・
送ってくれるという車もよく見れば先ほど乗っていた同乗者が乗っていない。
さきほどUターンして走り去ったのは同乗者を降ろしに行ったのだ・・・・
(T_T)W感謝~~~~ と やっぱりそれだけじゃ終わらない・・!
なにやらそれだけで無い雰囲気を感じたので、彼らの行動を良く観察していたのだがドライバーが警備員に何か握らせていた・・・コインだからs/5?
やっぱり 警備員はコミッションもしっかり交渉していたのだ (~_~)
転んでもただでは起きない! 何でも金になるものは金にする!!
さすが南米 抜け目無いな! とは言えやっぱり感謝だよね!
これで荷物を持って真っ暗な中ウロウロ歩きまわらなくて済んだのだから。
すぐにカローラバンの荷室にザックを置き後部座席運転手後ろ席に乗り込む。
これは用心のためで運転手すぐ後ろの席は何かあった時に
運転手から一番防御がしやすいからだ。
もし運転手が相手に危害を加えようとするなら車を暗闇で停め、
相手に正対する位置に着かなくてはいけない。
助手席ならすぐ行動できるし簡単に手が伸びる。
後部席の助手席後ろなら身体を半回転すれば攻撃態勢が取れる。
だが運転手すぐ後ろの席はグルリと身体を回してからでないと相手に脅威を与えるのは難しいし自分の席が邪魔になる。
それにその席に着けばこちらからの反撃もたやすい、
運転手を後ろから締め付けることも可能だからだ。
今回は警備員が仲介しているとは言えTAXIでは無く普通の車、
それにここは治安の良くない南米!何があってもおかしくない。
やはりできる警戒はすべきであり、
相手にその姿勢が見て取れれば悪いことする気持があっても諦めるだろ。
(こんな所で昔白タクを数回やった経験が役に立った^^;
まあその時は運転手だったので相手である客は助手席。
友人を助手席後ろの席に乗せ、客が何か不穏な動きをすればすぐに拘束出来るように配置したのだが。。。。)
乗り込んだ車のドライバー30才位かな?まったく英語は通じない。
彼が何処の人間だと聞いてきたがこちらはまったく判らず
彼が自分をさして「ペルアノ」それからこちらを指差したのでやっと判ったぐらいだ。
「ハポン!」
次に「クスコ‘+>‘@。%$#!*??」なんだろう何言いたいのだろう?
人とは不思議な物で何回か同じ事言われると何処となく判ってくる(--;)
雨って言っているような?? 「レイン??」と雨のしぐさをすると「Si!」
すげ~な 判っちゃったよ(≧∇≦)~~*
しかしこれ以上の会話は運転中では無理というもの・・ ゼスチャークイズも疲れるし。
それから彼は口を開かなくなり猛スピードのドライブが始まった。
この車綺麗にしているがメーターを見ると18万Kmのボロ車で足回りはガタガタ、
それにドライバーの腕を信用してないだけにコワイ^^;
車の車内灯はブルーの丸い蛍光灯に交換されていて、それを点けっぱなしで走行している。ステレオからは大きな音量でスペイン語ロックが流れている。
峠道にさしかかると車は左右に揺れに揺れ、天井からはヤンキー車のような青い光
それに疲れた身体にはこたえる大きな音のスペイン語ロック!
普通なら勘弁してもらいたいが、しょうがない・・(--;)。
しかし良い事もあった、車が早かったのもあってオリャンから来ただろうクスコ行きのバスも数台追い抜いた!
どうでもいい事なのだろうけど 抜く! と言うのはスッキリする!!
オリャンタイタンボで降りた乗客はクスコに戻るためにバスに乗り、あの狭いオリャンの道を抜けバスで88km走り市内でTAXIに乗り換えなければいけない
(値段は聞かなかったけど)こちらはウルバンバまで来ているので出発は遅いが
車は早いし、市内で又TAXIに乗り換える事も無い。
お金は余計にかかったけど良い体験だ(無事着けば、、だけど)。
途中外を見ていると真っ暗の中に人が歩いているのが見える(@_@)・・
車のライトに路肩を歩いているインディへナのオバチャンが照らされて現れるのだ。
どう見ても回りに人工の光は無い。それに家らしき建物も無い。
彼女たちは何処から来て何処に行くのだろう? これが普通なのかな??
凄いな・・・ペルーは深い!
車は幾つかの村を過ぎ、クスコ市内に入った。
するとドライバーが振り返りドアをロックするように指示した。そしてそのロックを確かめた。 これを見てしまうと確信する「やっぱり恐いんだ!夜のクスコは!」
車は右に左に一方通行を縫ってホテルに到着。
良かった無事到着!料金もしらばっくれて吹っかけることなくs/40。
料金を払い車から荷物を降ろしているその時である 丁度何かの用事で二カーシオがホテルの入り口に出てきた (@_@)
びっくりして目を見開いている彼!
こちらはその顔に笑いがこみ上げてくる・・プフフフ・・(^_^メ)
彼がコミッションs/20取ってセーフティーだからと勧めたTAXIに乗らないで俺が現れたのだ。
彼は慌てて「どうしたんだ!」と聞いてきたのでウルバンバにパンチョが居なかったこと。
TAXIも何もウルバンバの駅にはまったく居なかったので町まで歩いて普通の車に交渉して乗ってきたこと(これはウソ(^_^メ))を大げさに伝えた。
すぐに彼はs/20返してきて I’m sorry!
そしてすぐに電話するために公衆電話へと向かっていった。
俺は無事つけたし、合計s/70の所s/40で済んでs/30得したし・・
彼が来なかったなんて事はもうどうでも良く
早く部屋に入りかったので彼を残して部屋に入った。
一息ついて 今日はちゃんとご飯を食べていないことに気がつき
フロントでお勧めのレストランを聞き出かけることにした。
せっかくだからとローカル料理を食べてみようと思い紹介を頼んだ所Los Tomines と言うお店を教えてくれた。
ホテルからアルマス広場に向って少し下った所にある店に入ると一人しかお客は居なかった。

なんか寂しいな・・
オーダーはビールにコカ茶、そして食べてみたかったアルパカステーキ。 普通に美味しいです。
アルパカは特に臭みも無くボリュームがあり食べ応え十分!肉の塊といったステーキだった。
これは珍しいのじゃないかな? だいたいネットや観光案内に書かれている
アルパカのステーキは薄い肉で、豚肉の生姜焼きと言ったような物だが、
ここで食べたものは牛の厚切りステーキと言ったボリューム!

充分アルパカの食感を楽しめた。ただ客が居なくて食べ終わったらそそくさと出るしかないのが残念だったが。
その後 夜飲む水を購入、
ホテルに戻り軽くシャワーを浴びベットに横になると記憶は無くなった。
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